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病院で生花禁止の理由とは? |
各病院で生花持ち込みを禁じる背景には、花や花瓶の水に、感染の原因となる緑膿菌が存在する恐れがあるとされているためです。手術直後など体の弱っている人は感染症にかかりやすく、生花の花粉などによるアレルギーを持っている人もいます。
現状は、病院への生花の持ち込みについて統一したルールはなく、対応は病院によって異なっており、各病院のルールにのっとってください。 |
花や花瓶の水に存在する緑膿菌とは? |
緑膿菌は空気中、土壌、水中など、どこにでも存在する細菌の一種。緑膿菌は、この病気であるかどうかにかかわらず、肺に侵入してしまいますが、健康な人が感染症をおこすことはほとんどありません。患者さんの肺には粘り気の強い粘液があり、そこに緑膿菌がとどまってしまうために、感染症をひきおこす可能性が高くなります。そのため、たいていの患者さんは、肺の慢性的な緑膿菌感染をおこしてしまいます。実際に日本でも、94%の患者さんの肺に緑膿菌が存在していました。抵抗力の非常に低下した人では、呼吸器感染症、尿路感染症、菌血症や敗血症などを引き起こします。 |
背景は感染症への危機感! |
米国で4人の感染者が報告されたエボラ出血熱、国内でも感染者が出たデング熱など、2014年は感染症への危機感が一気に高まった年でした。そんななか、生花の持ち込みを禁じる病院が近年、増えているようです。 |
「花による癒やしの効果」は? |
入院患者にとって、殺風景な病室を明るく彩る花の癒やし効果は大きいと考えられています。そこで今注目されているのが生の花を特殊な方法で加工したプリザーブドフラワーです。生花が禁止されている病院にも安心して贈れるプリザーブドフラワーはお見舞い品の定番として高いニーズがあります。人工的な造花のイメージを抱くかもしれませんが、最近では加工技術の進化で生花とほとんど見分けがつかないものが多くなっています。 |
プリザーブドフラワーとは? |
プリザーブドフラワーは水やりなどの手入れが必要なく相手に気を遣わせない点も、お見舞い品として歓迎されているポイントです。また長期間劣化しないため、退院時にお世話になった看護師さんにお礼として渡したり、病院に残したりと、ギフトとして“二次使用”できる点も患者・病院双方に歓迎されています。 |
プリザーブドフラワーの特徴 |
プリザーブドフラワーの加工方法は生の花から水分をいったん抜き取り、保存料と液体色素をしみ込ませるようにしたもので、色素を使うことで自然界にはない鮮やかな色にもでき、約1年程度は生花同様の色や形が楽しめる。また水分を含んでいるため、ドライフラワーと違って触った感じは生花のように柔らかい。生花との違いに気付かない場合もあるとのこと。自然にはない鮮やかな色に着色できるデザイン性の高さも人気のポイントです。 |
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平成27年1月 |
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